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今回は新生銀行の仕組預金:ニューパワード・ワンについてです。

ニューパワード・ワンは3年または5年満期の仕組預金で、新生銀行ウェブサイト(http://www.shinseibank.com/powerflex/newpoweredone/index.html)によると、ニューパワード・ワンについて以下のような説明がされています(なお、金利は2008年6月6日時点における数字とのこと)。
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メリット
・満期(3年または5年)まで『円』で資産運用。
・満期まで運用した場合、元本が保証されます。
・5年間(延長された場合)の年平均利回りが年1.08%(税引後 年0.864%)。
・期間延長の有無に関わらずお預け入れから3年後に当初3年間の利息をお受け取り。
注意点
・当行の判断で期間が3年または5年となります。
・期間延長の有無に関わらず原則として中途解約できません。
・お客さまのお申し出により中途解約された場合、元本割れとなることがあります。また、中途解約時の市場の環境等によっては大きく元本割れする可能性もあります。
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ここで整理して考えると、ポイントとしては、
・最初の3年間は利息年率1.00%で確定
・以降の2年間は利息年率1.20%。ただし2年間延長するかどうかは新生銀行側の裁量
・(おそらく)3年後における2年もの金利が1.20%よりも高ければ新生銀行は2年間延長を選択、低ければその時点で満期解約を選択
といったところです。

さて、この商品の金利は2008年6月6日時点における数字とのことですが、ちょうど近い時期に第11回個人向け利付国庫債券(固定・5年)の発行もされています。この個人向け国債の条件を見てみると、利率は年率1.22%でしたので、新生銀行のニューパワード・ワンよりも高い数字です。しかもこちらは3年後の金利状況によって償還されることもありません。もちろん発行体は国ですので現状ではデフォルトリスクも限りなくゼロに近いと考えて差し支えないと思います。

したがって、ニューパワード・ワンは個人向け利付国庫債券(固定・5年)と比較した際には以下の面で魅力的な商品ではありません。
(1)利率が低い
(2)新生銀行側に早期解約オプションがある
(3)中途換金性にも劣る

要するに、3年後の金利水準がどのようになっていようが、ニューパワード・ワンを購入するのであれば個人向け利付国庫債券(固定・5年)の方が魅力的であるということになります。

(なお、投資判断の一切については自己責任でお願いいたします。また、個人向け国債の購入を勧めるものでもありません。)
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